
元の健康状態へ戻る働きが崩れると、体調を壊すと同時に背骨の左右に温度差が現れます。これを見つけるのがホメオライン計測(ホメオスタシスライン)の目的です。
当院では、愛称を込めて「ホメ(褒め)ライン」と呼んでいます。
写真1
計測装置は、赤外線を応用したもので「完全非接触」にて計測が可能です。ですから、数秒間じっとしていれば計測が完了します。背中の大きさに合う様に、左右のセンサー部分が無段階に調整ができる仕組みになっており、これも特許請求項に含まれています。ですから、犬や猫ばかりではなく、キリンや馬、牛だって計測ができます。どうぶつは、自分の死角になる背中に何かを接触させる行為は、不安を感じて緊張してしまいます。そういったどうぶつの心理にも配慮するように考案されたのが当院の特許計測装置です。
たまにご質問を頂きますが、この計測器からは何も発生しませんから、例えばレントゲンの様な侵害性のあるものではありません。逆に、体から発する熱を拾って読み込むだけのもので、安全にホメラインを分析することが可能です。
実際の計測したホメラインの画像を見てみましょう。
黄色い中央線から左に逸脱しています。これは上部胸椎といって、ちょうど首輪の下で、前足の真上に位置するところです。脊椎動物は人間も含め、この部分の神経は、内臓では「肺」や「心臓」と皮膚(毛細血管)反射が繋がりを持ちます。同時に筋肉では、前足や肩甲骨の運動がこの神経と連絡を持ちます。ですから、この部分を施術することで、前足の筋力異常や、内臓の神経病理学的異常を正すことができるわけです(*神経病理学的異常=神経機能の乱れ)。
<注釈>当院では、神経機能を正常化させることが目的で、それらを放置した結果起こる疾患を未然に予防することが目的であって、病気の治療を行うのではありません。
下記の動画では、背骨に左右に温度差が出るメカニズムをご紹介しています。内臓と皮膚表面の毛細血管は、反射という機能で連動しており、内臓に乱れが生じると、その分皮膚の表面の温度に乱れが生じます。また、動画内でもご紹介していますが、内臓と筋肉も反射で連動しています。
◆内臓-皮膚(毛細血管)反射
内臓機能に乱れが生じると、皮下にある毛細血管の拡張収縮が鈍くなり、結果的に皮膚表面から発する熱が左右で不均衡になる
◆内臓-筋肉(運動神経)反射
内臓機能に乱れが生じると、それと神経が繋がる筋肉が、反射的に緊張し、弱化します。これが肩こりや腰痛の原因ですが、脊椎動物は基本的に同じ構造です。
筋肉を用いて内臓の健康状態を評価することも理屈としては可能ですが、ハッキリとした数値的根拠が示し難いものです。一方で、温度計測は古くから医学の分野研究がされてきました。最も数値化して示したのは、米ジョンズ・ホプキンス大学のドクターウエマツによる体表面温度の定量化です。他にも、米国医師会(A.M.A.)においても、内臓と表面温度の関係性を指摘しています(下の図)
ホメオライン分析で、異常部位を見つけ出し、そこがどこの臓器の神経と関係しているのか、おおまかにご説明いたします。
動画と重複しますが、脊椎動物は背骨があるから「脊椎動物」と分類されています。もちろん、人間も犬も猫も同じ背骨を有しています。ですから、基本的な神経構造は同じです。